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超音波の歴史について
2023年02月21日先月の私のコラムで超音波洗浄装置での『キャビテーション確認方法』について説明させて頂いたかと
思います。また、1年ほど前になるかと思いますが『超音波洗浄装置とは?』と言うコラムで超音波
(キャビテーション)に関して説明もさせて頂いております。興味のある方は是非、以前のコラムも
読んで頂ければ幸いです。
この2回のコラムをアップする中で自身『超音波洗浄の歴史』に関して興味が湧いてきました。
いつ頃から使われているのか?業界は?など!!
今回は、自身の興味だけでコラムを進めて行きたいと思います。同じ興味をお持ちの方は情報の共有
が出来ればと思います。
まず、超音波の研究がされたのは、1880年(約145年前)にフランスのピエール キューリーと弟の
ジャック キューリーが発見した『圧電性』を利用して、キュリー兄弟の弟子により、強力な音を水中
に出す超音波装置が発明され1914年(約100年前)に第一次世界大戦がはじまった事で、潜水艦検出の
ため超音波開発が本格的に始まったと言われています。
日本では、諸説ありますが住友通信工業株式会社(現NEC)が戦時中の音響測探技術を平和産業に転換
し、超音波洗浄技術を開発したと言われています。
戦後の真空管を用いていた時代から現在のICを用いての超音波洗浄は日進月歩で進化を続けています。
医療機器の洗浄では、1967年(約60年前)に卓上タイプの超音波洗浄装置が開発されて以降2槽式→
NCC Column LIST
多層式→真空超音波洗浄装置と進化を続けていますが、医療機器洗浄では、ヨーロッパでウォッシャー
ディスインフェクターが開発され日本国内でも医療機器洗浄の一番の主役となって一時期、超音波洗浄
装置が医療機器洗浄の表舞台で見なくなりましたが・・・
手術手技等の進化により複雑な構造の医療機器や凹凸がある医療機器が増えウォッシャーディスイン
フェクターでの洗浄にのみに頼る事が不可能に近くなりつつありヨーロッパでも専門洗浄装置として
再び超音波洗浄が進化を初めております。
弊社でも振動子と発振器を進化させた棒状超音波発信方式SONOLOG(ソノログ)を搭載した超音波洗浄
装置を販売しており超音波レーダー照射によるムラのない洗浄を実現し、従来方式では洗浄が難しかった
医療機器の凹凸内部の洗浄を容易にしております。
複雑な構造の医療機器や凹凸がある医療機器の洗浄で不安をお持ちの現場様や気にある点がある現場様は
是非弊社医療機器洗浄アドバイザーへ相談をして見て下さい。悩み解決への近道が見えて来るかも知れません。