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2024年11月07日
中央材料室の区域区分に関して

2024年10月31日
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2024年10月03日
立ち仕事の身体への負担と負担軽減の工夫

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2024年07月02日
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2024年06月10日
ウォッシャーディスインフェクターと超音波洗浄の洗浄スタイルと特長

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2024年05月09日
医療機器”洗浄スポンジ”や”洗浄ブラシ”の交換時期判断基準

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2024年03月01日
純水装置(RO製造措置)の注意点や管理ポイント

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2024年02月10日
病院が行っている一般排水と感染性排水の処理方法

2024年01月29日
医療機器洗浄アドバイザーコラム 第34弾

医療機材の洗浄の不備とメンテナンス不備がもたらす影響

2022年08月04日

今年の夏は例年より猛暑日と言うか酷暑の日々が続いています。中央材料室で業務に当たっていると真冬でも『各装置に供給されている蒸気配管&各装置から発せられる熱』によって環境は酷暑と言う話をよく聞きます。
水分を多くとって体が消耗しない様に気を付けて業務に当たって下さい。

今回のコラムでは、医療機材の洗浄後のトラブルに関して対応方法を交えながら情報提供が出来ればと思います。

厳しい条件では人間同様に医療機材も消耗が早くなります。
例えば → 環境不良から来る事項
・夏に洗浄に使用する洗浄水の成分が変わるのかサビの発生が多い?
・洗浄終了した医療機材を熱いのでかなりの時間ほったらかし、したためサビが発生した?

もう一つの原因は、人的要素です。暑さはあまり関係ないかとも思われますが、夏の方が人的ミスは多いと言われています。
例えば → 点検不備から来る事項
・ボックスロックにサビが発生しているのに使い続けたらサビが他の医療機材にも飛び火した
・孔食に気が付かず使い続けたら折損になった

このような現象は、下記の様な医療機器トラブルに繋がります。
・サビの発生・・・塩化物を含むものに触れ、サビが発生する事により金属疲労が発生し医療機器が
         折損する
・孔食の発生・・・塩を含有している水分が蒸発すると医療器材表面に発生するスケールに含まれる
         塩化物の濃度が高くなり医療器材に孔食を引き起す
・切れ味不良・・・切れ味が悪く過度な力を加えて切断を行ったため医療器材が変形・折損してしまった

医療器材は用途に合った適切な使用と、正しい点検とメンテナンスをすることで破損を防ぎ医療器材の寿命を伸ばします。

洗浄の不備とメンテナンス不備の予防として確認が必要な事項は
・最終すすぎ時の水質は?
・洗浄後の乾燥状態は?
・確実な点検とは?

この確認事項に関して予防策として詳しく説明させて頂きます。
『最終すすぎ時の水質は』気にされていますか
最終すすぎで使用される水に市水をしようしますと、水の中に含有される塩素により金属を腐食させる
恐れがあります。またミネラルなど微量の不純物が付着して残り、シミやサビの原因となります。
更に、老朽化した水道管を通ってきた水に含まれるサビの粒子も金属に付着するとサビや腐食の原因になります。
それらを防ぐため不純物を完全に除去した精製水や濾過水が理想的です。
※ 電導度計で15 μS/cm 以下の水質が必要

『洗浄後の乾燥状態は』気にされていますか?
洗浄・すすぎ後は、速やかかつ完全に乾燥させて下さい。
※ 完全乾燥とは?フルバスケットに長鑷子50本を入れ乾燥後5㎝の高さから机の上に落とした際に
  水滴が落ちないレベル
水分が残っているとサビ・シミ・ヤケの原因になる上にEN ISO 15883-1では、器材の取り扱いを容易にするために、可能な限り完全に乾燥させることを求めています。

洗浄後に『確実な点検』を実施されていますか?
洗浄後の医療器材の清浄度確認は、確実な滅菌を行うために不可欠なのは当たり前です。洗浄後の医療器材は残留物を検査キット等で確認を実施するのが一番ですが、目で見ても清浄の確認が可能です。
目に見える残留物が医療器材表面・内腔内にあっては医療機器の本来の機能を発揮できなくなり、これを目視で拡大鏡などを用いて点検・剪刀等は切れ味確認キットを用いての点検を実施する事により医療器材の本来の機能を現場で発揮できます。

水質や乾燥状態を改善させることは、設備機器や一次側設備の改善も必然となっているため中々難しい
事項となって来ると言われますが、近年では水質改善と乾燥促進を同時で行う溶剤も販売されており設備機器や一次側設備を更新や改修する事なく改善が見込めます。
弊社でも今年の新商品として最終すすぎ工程で使用するメンテナンス剤:Thermoshied shineと言う
商品を発売しております。興味のある現場様は、弊社エリア営業担当へ一方頂ければと思います。

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