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医療機器洗浄アドバイザー コラム第二弾
2021年05月10日関東エリア担当の竹内です。
今回は、日々私が現場を訪問すると、よく相談を受けるウォッシャーディスインフェクター槽内に付着して行く無機質汚れや医療器具の表面変化についての解決方法を案内して行きます。ウォッシャーディスインフェクターの槽内・洗浄ラックや医療器具の表面に変化をもたらす現象の事を石灰現象(乳白色・灰色の沈殿物や変色)・レインボー現象(虹色・金色・黄褐色に変色)・黒光現象(黒色・光沢が無くなる変色)と言いい表面的な影響のみで腐食ではない表面変化もありますが、沈殿物や変色の下で腐食が発生してる場合もあります。
いずれしろ表面が変色すると言う事は、何かしら原因があり気持ち悪さも出て来ますので錆びと同様に除去するか変化を止める必要があります。●石灰現象・・・使用する洗浄水・仕上水に含まれる硬度成分(ミネラル成分)が工程温度などの影響を受け拭き取る事の出来ない乳白色の沈殿物となる。
NCC Column LIST
●レインボー現象・・・洗浄工程で使用する洗浄剤成分(珪酸塩)が除染工程(熱処理工程)に残留する事によって発生するか、逆浸透膜製造装置(純水製造装置)の膜破損による二酸化珪素のリークによって発生する。
●黒光現象・・・中和工程で使用される酸性洗浄剤の残留がステンレスの不動態被膜形成が極端に進み透明から灰色、黒色へ変色して行く。
この様なウォッシャーディスインフェクター槽内・洗浄ラック・医療器具の表面に発生する沈殿物や表面変化は、専門の酸性洗浄剤(専門の酸性洗浄剤は、ステンレスの表面を安定化処理を行い特定成分の除去を行い表面変化を防ぎます)によって除去したり変化を止める事が出来ます。その他にも日々の清掃や定期点検などで抑止することも可能です。
私どもは、予防方法の提案を始め洗浄剤・メンテナンス剤など現場毎に合わせ提案が可能となっていますので何時でもご相談下さい。