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強アルカリ性洗浄剤での高温洗浄【クロイトフェルト・ヤコブ病(CJD)対応洗浄プログラム】医療機器トラブル
2021年03月30日強アルカリ洗浄剤での高温洗浄プログラムで多いトラブルは、ステンレス等のダメージ・アルミニュウムのアルマイト加工(ハード陽極化加工)や表面塗装が剥がれ落ちる現象があげられます。これらのリスクのある医療機器の洗浄は、用手洗浄を行うか中性酵素洗浄剤で低温洗浄プログラム等で分けた洗浄を行う方法しかなかないと考えられてきました。また、高温洗浄プログラムでは、タンパク変性のリスクがあり、ハイレベルの洗浄を希望し強アルカリ洗浄剤での高温洗浄プログラムを実施していたのに希望洗浄結果が得られないと悩まれる現場様が多くいらっしゃいます。
医療機器のダメージを考慮し中性酵素洗浄剤を使用した低温洗浄プログラム(40℃~50℃)にした場合においては、整形外科手術などで多くみられる脂質汚・脂肪汚を確実に分解除去する事が出来ないため、ウォッシャーディスインフェクターへ搭載する前段階で浸漬洗浄や用手洗浄などの前処理を実施する必要性がありました。
クロイトフェルト・ヤコブ病(CJD)対応洗浄プログラムの概念から強アルカリ洗浄剤で高温洗浄プログラムを選択された現場様では、洗浄評価時に予測通りの結果を得られず試行錯誤され、ツーステップ洗浄プログラム(2段階で洗浄温度を設定)を最終的に選択されている場合があります。このツーステップ洗浄プログラム(2段階で洗浄温度を設定)では、洗浄時間を多く必要とし洗浄結果は納得のいく結果が得られるようになりますが、医療機器を回すのに苦労すると言う矛盾を抱え日々の業務に当たられております。
それらの問題点を解決するために新しく Dr.Schumacherが開発に成功しましたThermoshield Xtreme(アルカリ酵素洗浄剤)を今回のコラムでは紹介させて頂きます。ThermoShield Xtreme(アルカリ酵素洗浄剤)は、 Dr.Schumacher がアルカリ内で酵素を失活させない新しい技術を開発し完成させた洗浄剤で、強アルカリ洗浄剤に匹敵する洗浄能力を持ちながら、幅広い器材適応性がある洗浄剤となっています。クロイトフェルト・ヤコブ病(CJD)対するRKIによる推奨ガイドライン(推奨洗浄プログラム)にも準拠していますので安心してご使用頂けます。
NCC Column LIST
洗浄プログラムは低温洗浄プログラム(55℃・10分)で、医療機器に対するダメージは、ほぼ”0”と言っても過言ではありません。一番ダメージが出やすいと言われるアルミニュウムのアルマイト加工(ハード陽極化加工)の劣化も発生致しません。
洗浄能力は強アルカリ洗浄剤での高温洗浄プログラムと比較してもThermoShield Xtremは同等の高パフォーマンスをお約束いたします。また、低温での洗浄プログラムにより洗浄工程の短縮化が図れると共に最終消毒工程(最終除菌工程)での消毒(除菌)が高温洗浄プログラムと違い、綺麗なRO(純水)で消毒(除染)されるメリットもあります。
洗浄で悩みをお持ちの方は、是非、医療機器洗浄のプロ集団でありますNCC FIクリーン事業部へお問い合わせ下さい。
現場の課題に機動力でお応えいたします。
※ Thermoshield Xtreme商品明細は、製品カタログを確認下さい。