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NCC Column
NCC Column Title
2025年01月30日
医療機器洗浄アドバイザーコラム 第46弾

2025年01月08日
医療機器洗浄アドバイザーコラム 第45弾

2025年01月08日
~アルカリ洗浄剤の進化~               ヨーロッパ諸国における強アルカリ酵素洗浄剤の進化と特長

2024年12月11日
ウォッシャーディスインフェクターの洗浄プログラム特性について

2024年12月06日
医療機器洗浄アドバイザーコラム 第44弾

2024年11月07日
中央材料室の区域区分に関して

2024年10月31日
医療機器洗浄アドバイザーコラム 第43弾

2024年10月03日
立ち仕事の身体への負担と負担軽減の工夫

2024年09月24日
医療機器洗浄アドバイザーコラム 第42弾

2024年09月09日
医療器具洗浄のヨーロッパ情報と洗浄評価実施のタイミングと種類

2024年08月22日
医療機器洗浄アドバイザーコラム 第41弾

2024年08月05日
洗浄装置への積載前一次洗浄処理方法と種類

2024年07月22日
医療機器洗浄アドバイザーコラム 第40弾

2024年07月02日
中央材料室で使うシステムシンクと家庭用システムシンクとの違いについて⁉

2024年06月14日
医療機器洗浄アドバイザーコラム 第39弾

2024年06月10日
ウォッシャーディスインフェクターと超音波洗浄の洗浄スタイルと特長

2024年05月10日
医療機器洗浄アドバイザーコラム 第38弾

2024年05月09日
医療機器”洗浄スポンジ”や”洗浄ブラシ”の交換時期判断基準

2024年04月30日
医療機器洗浄アドバイザーコラム 第37弾

2024年04月12日
なぜ?家庭用食器洗浄剤を使用してはダメなのか?

医療機器洗浄アドバイザーコラム 第45弾

2025年01月08日

関東エリアの竹内です。暫く暖かった気温も急激に冷え込み冬らしくなってきました。
この時期になると昔小学生の息子が所属するサッカーのコーチをしていたことを思い出します。
とある大会の決勝戦、親の転勤でこの試合が最後になる子が居て決して上手な子ではなかったのですが、
出させてあげたい想いもあり子供らに『最後はみんなでポジション決めていいよ』伝えました。
点を取りたく攻めたい気持ちの子供が多いなか、ディフェンスやキーパーはみなやりたがりません。
その時キャプテンがリーダーシップをとり、攻め・守り・左利き・足が速い・背が高いなど適材適所で
フォーメーションを組みました。前に出たい気持ちを抑え、勝ちに行く、最後になる子にも
花を持たせたいというコーチとしても理想の陣形になり、結果優勝トロフィーという花束を渡す
ことが出来ました。多少の技術力差はあるものの、チームワークには皆が勝つという目標に
向かいベクトル合わせ、一体感が生まれて初めて機能するものだと子供たちに改めて気づかされました。

前振りが長くなりましたが、同じ目標を持つことの意義、チームワークの重要性の流れから、今回も
個性心理学を活用した中材業務運営のコミュニケーション改善と人間関係について、第42号コラム
(人間関係改善コミニュケ―ション)からの続きで今回のコラムを書き進めたいと思います。

中材業務(中央材料部)では、スタッフ間の連携やコミュニケーションが業務の円滑な運営に
不可欠です。
特に、医療器具の洗浄・消毒・滅菌といった正確さが求められる作業環境では、チームメンバーの特性を
活かした運営が重要です。個性心理学を取り入れることで、各メンバーの強みを引き出し、効率的かつ
効果的な業務運営を実現する方法を考えてみましょう。



1. 個性心理学を中材業務に活かす意義
 個性心理学は、人間の性格や行動パターンを分析し、それぞれの特性を理解するための学問です。
 この視点を中材業務に取り入れることで、以下のメリットが得られます。
 効率的な役割分担:
  各メンバーの得意分野や作業スタイルを活かして役割を割り当てることで、作業効率が向上します。
 コミュニケーションの改善:
  メンバー間の性格特性を理解することで、誤解を減らし、円滑なコミュニケーションが可能に
  なります。
 ストレスの軽減:
  個々の特性に合った業務を割り当てることで、業務負荷によるストレスを軽減できます。
 チームワークの向上:
  メンバーがお互いの特性を理解し尊重することで、協力的な環境を築きやすくなります。
 人間関係の改善:
  個性に基づいた接し方を心がけることで、信頼関係を深め、良好な職場環境を作り出します。

2. チームメンバーの個性を理解する
 個性心理学を基に、チームメンバーを以下のような特性で分類し、それぞれに適した
 アプローチを考えます。
 個性と役割に関しては、第42号コラム(人間関係改善コミニュケ―ション)で詳しく
 説明を行っているので是非お読みください。

3. 実践例としての個性を活かした運営モデル
 実際に個性心理学を活用した中材業務運営の一例を挙げます。
 ケース1:洗浄工程の分担
  チームメンバーを慎重型と行動型に分け、それぞれの特性に合わせた工程を担当
  させる。
  ・ 慎重型は洗浄後の検品と記録を担当。
  ・ 行動型は洗浄そのものを迅速に行う。
 ケース2: 改善ミーティングの実施
  ・ 調和型メンバーがミーティングをまとめ、革新型メンバーが具体的な改善案を提案。
 ケース3: 新人教育プログラム
  ・ 新人教育には調和型のメンバーが担当し、慎重型がマニュアル整備を支援。
    行動型は実践的なデモンストレーションを提供。

4. チームワークと人間関係の改善
 個性心理学を活用することで、以下の方法でチームワークと人間関係を改善する
 ことができます。
 ・ 相互理解を促進
   チーム全員が他者の特性を理解することで、相手の考え方や行動に対する
   共感が深まります。
 ・ ポジティブなフィードバックの実施:
   個々のメンバーの強みを認識し、それを褒めることでモチベーションを向上。
 ・ コミュニケーションの多様化:
   メンバーごとに適した言葉の選び方や伝え方を意識することで、メッセージが
   伝わりやすくなります。
 ・ 定期的な振り返りの場を設ける:
   チームで成功事例や課題を共有し、全員が学び合う機会を作る。

個性心理学を活用した中材業務運営は、メンバーの特性を活かし、効率性や
コミュニケーションの向上を図るための有効な手段です。それぞれの個性を理解し
尊重することで、業務の質を向上させるだけでなく、チーム全体の結束力を強化できます。
このアプローチは、現代の医療現場において必須となる働き方改革にも役立つと思います。
らに、人間関係の改善やチームワークの向上を通じて、職場全体が成長し続ける環境を
作り出すことが可能だと私は考えています。

中材業務(中央材料部)では、スタッフ間の連携やコミュニケーションが業務の円滑な
運営に不可欠です。
特に、医療器具の洗浄・消毒・滅菌といった正確さが求められる作業環境では、
チームメンバーの特性を活かした運営が重要です。
個性心理学を取り入れることで、各メンバーの強みを引き出し、効率的かつ効果的な業務運営を
実現する方法を考えてみましょう。


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