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医療機器洗浄アドバイザーコラム 第42弾
2024年09月24日関東エリア担当の竹内です。
日が経つのも早いものでもう1年の2/3 が終わり9月に入りました。
暦上は既に秋で、日の沈みが早くなったと感じますが、まだまだ残暑酷暑が続いて疲労がたまり、体調管理も難しい時期ではありますが、皆様におかれましてはいかがでしょうか ?
先日、休みの日にあるSNSで投稿されていた人間関係改善の文章がふと目に止まりました。
この文章の内容が私の中で『なるほど』と思ったので、是非皆様にも情報提供を出来たらと思い筆を走らせました。「良い人を見つける」という発想から、「今いる人と良い関係になる」という発想に転換してみる。最初の印象はよくないかもしれないし、満足できないかもしれない。だけど、対話して、努力していくことによって良い関係を作ることは出来る。といった内容でした。
私が『なるほど』と思った部分は「会話」ではなく「対話」するということです。
「対話」というのは二人がお互いに向かい合って話すことであり、「意味」のズレをすり合わせて、共有していくための過程であり手段だと思います。
人と人との関係で大切なことは、まずその人の良い部分を見つけようという思いです。
友達、同僚、恋人とお付き合いが始まり、日々良好な関係を育んでいこうという気持ちで接していれば、おのずと人生はもっと楽しくなるのではないでしょうか。ひょっとしたら今、目の前にいる人は、ダイヤの原石かもしれません(笑)
これを中材の現場に置き換えてみると、一緒に清浄度の高い医療機器の再生業務をしようと思っている中央材料室のスタッフは、皆様ダイヤの原石かもしれません。
今回のコラムでは、「対話」を通じ「今いる人と良い関係になる」ためにどうすればいいのか?を少し個性心理学の視点も取り入れながら情報提供を行いたいと思います。
中材業務でのチームワークを見ているといろいろ見えてくるものがありまして。
皆さん、次のような経験や思いを感じることはありませんか?
作業や指示をお願いする際の言い方や態度が少しきつく感じたり、お願いしているのに動いてくれなかったり・・何故あの人は・・・と少し悩んだりしたことはありませんか?
中材業務(中央材料室業務)は、手術器具や医療器具の洗浄・滅菌・管理を担当する重要な役割を担っています。チームで協力して正確かつ迅速に業務を遂行する必要があるため、
チームワークが欠かせません。しかし、業務(不潔な器材を扱ったり・清浄度の保証を行わないといけない業務・急ぎの処理)のプレッシャーやスタッフの性格の違いから、時にはコミュニケーションの摩擦や協力不足が生じている現場をしばしば見かける事があります。そこで、個性心理学の視点を導入することで、チームの特性を理解し、円滑なチームワークを築く方法について考えてみましょう。
1. 個性心理学とは何か?
NCC Column LIST
日本では、動物占いなどで有名な個性心理学ですが、基本は占いではなく学問だと言われていて人間の個性や行動パターンを理解するための心理学の一分野です。特に、性格や価値観、行動スタイルなどを分析することで、人々がどのように異なるかを明らかにします。これにより、チームメンバーの特性を把握し、メンバーがどのように業務に取り組むか、どのようなコミュニケーションが効果的かを理解することができます。
2. チームの多様性を理解する
中材業務において、個々のメンバーが持つ個性は大きく異なります。ある人は細部に注意を払う慎重なタイプかもしれませんし、別の人は迅速に問題を解決する実践的なタイプかもしれません。個性心理学を用いることで、これらの違いを理解し、各メンバーが持つ強みを最大限に活かす方法を見つけることができます。
慎重派:
詳細に注意を払い、計画的に行動するタイプ。このタイプのメンバーは、器具の洗浄や滅菌の際に高い精度を発揮します。彼らには、データの整理やチェックリストの作成を任せると良いと思います。
実践派:
行動が早く、問題解決能力に優れるタイプ。このタイプのメンバーは、急なトラブル対応や臨機応変な対応が求められる状況で力を発揮します。彼らには、緊急対応やシフト調整などを任せるのが効果的だと思います。
協調派:
人間関係を重視し、チームの調和を大切にするタイプ。このタイプのメンバーは、他のメンバーとのコミュニケーションを円滑にし、チームの雰囲気を和ませる役割を担います。彼らには、チームミーティングの進行や新人教育など、人との関わりが多い業務を任せると良いと思います。
3. 個性に基づいた役割分担
チームワークを向上させるためには、個々のメンバーの個性を理解し、それに応じた役割を割り当てることが重要だと言う事です。たとえば、慎重派のメンバーに器具の管理や在庫チェックを任せ、実践派のメンバーには急ぎの洗浄滅菌の依頼調整や問題解決を担当させることで、各メンバーの強みを活かした効果的なチームワークを実現できます。
また、協調派のメンバーには、チーム内の調和を保つためのコミュニケーション役としての勉強会の企画やMCなどの役割を与えることで、全体の士気を高めることができます。このように、個性心理学に基づいた役割分担を行うことで、チーム全体のパフォーマンスが向上し、中材業務の効率化が図れると考えます。
4. コミュニケーションスタイルの適応
個性心理学を用いることで、メンバー間のコミュニケーションスタイルを調整することも可能です。例えば、慎重派のメンバーには詳細な説明や明確な指示が必要であり、実践派のメンバーには迅速な決断と行動を促すコミュニケーションが効果的です。また、協調派のメンバーには、チーム全体の意見を尊重し、共感を示すコミュニケーションが求められます。
このような適応したコミュニケーションスタイルを採用することで、メンバー間の摩擦を減らし、互いの理解を深めることができます。結果として、チーム全体の協力体制が強化され、中材業務の効率と清浄度の質が向上すると言えます。
5. チームの成長と柔軟性の向上
個性心理学の活用は、単に現在のチームワークを改善するだけでなく、チームの成長を促進するための基盤となります。メンバーが自分自身や他者の個性を理解し、それに基づいて行動できるようになることで、チーム全体が柔軟に対応できるようになります。
例えば、新しいメンバーが加入した際にも、その人の個性を迅速に把握し、チームに適応させることができます。また、業務の内容や環境が変化した場合でも、個々の特性に基づいた柔軟な役割分担を行うことで、スムーズに変化に対応できるチームが形成されます。ネットでも簡単に個性心理学診断が出来るので導入して見てはどうでしょうか。また、冒頭でも記載しましたが動物占いでも同じような診断が可能なので和気あいあいとしたお昼休憩などでやって見ても面白いかも知れません。
このコラムを読まれている方々の中材業務におけるチームワークの向上させるポイントをまとめると、メンバーの個性を理解し、それを活かした役割分担やコミュニケーションが欠かせません。個性心理学(動物占い)を活用することで、チームの多様性を尊重しながらも、各メンバーが持つ強みを最大限に引き出すことが可能です。これにより、業務の効率と質を高めると同時に、より調和の取れた職場環境を築くことができるのではないかと思います。
弊社も事業部全員で個性心理学のセミナーを受け『個性診断カルテ』を持っていて個々の個性をお互いが尊重し日々の業務に当たっています。
私の個性診断カルテの本質は『物静かなひつじ』でした。クールで知的。協調性抜群??みたいです(笑)