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医療機器”洗浄スポンジ”や”洗浄ブラシ”の交換時期判断基準
2024年05月09日ポカポカ陽気に誘われて散歩に出かけた日曜日。実は私、iPhoneの万歩計を稼働させながら歩いているのですが、その日は一気に1万歩も歩くことができたので、一人”にんまり”満足の笑みを浮かべてしまいました。
近くにいた人には、おかしな人に見えたかもしれません!!何かに目標を設定して達成するとすごーく気持ちよくなる瞬間がありますよね。皆さんも何か目標はありますか?小さい目標でも良いので『決める』と毎日が楽しくなるかもしれません。ただ、何かを『決める』ことは非常に難しい事項もあります。例えば明確な基準がなかったり、ハッキリ判別がつきにくかったりと難しいと悩む事も、医療機器の洗浄業務でも「決めたいけど、なかなか決めれない」事項が多く存在します。代表的な事項で言うと一次洗浄に使う”洗浄スポンジ”や”洗浄ブラシ”の交換時期の判断基準ではないでしょうか?雰囲気で『ボロボロになったら』や『毛がなくなってきたら』となってる現場様も多く見かけます。
ブラシの交換時で言うと家庭でも同じ様な事がありませんか?そうです。”歯ブラシ”です。歯のお手入れの定番アイテムですが、使っていくうちに劣化が進み、歯磨き効果も次第に落ちていきます。古くなった歯ブラシは適切なタイミングで交換する必要がありますが、その交換タイミングについていつ?とはっきりはわかりづらいかもしれません。多くの方が2〜3ヶ月を交換を行っていると思いますが、その判断基準は『実際の使用感や毛先の状態で判断』などでしょうか。では、”歯ブラシ”の交換時期を歯科医師の先生にお話を伺いました。
すると、ベストな交換目安は、『1ヶ月に一本』の様です。
理由は?
“歯ブラシ”の裏側から見て、ヘッドからブラシがはみ出して来るのが大体1ヶ月当たりで、毛先が外に向いていると、磨いているときブラシの先端ではなく、側面が歯に当たることになりブラシ部が滑ってしまい汚れが十分に落とせなくなるようです。後多くの方が心配される雑菌が繁殖するのでは思われると思いますが・・・実は水をよく切っておけば細菌がブラシ内で繁殖することは、ほぼないようです。しかし、乾燥が重要で濡れたままにしていると細菌が繁殖します。
この”歯ブラシ”の推奨交換時期の情報は、医療機器洗浄の”洗浄ブラシ”や”洗浄スポンジ”にも同じ交換時期が当てはまるのではと考えます。”洗浄ブラシ”で言うとブラシの先端が様々な方向を向いていると、洗浄をしているときブラシ先端ではなく、側面が洗浄面に当たることになりブラシ部が滑ってしまい汚れが十分に落とせなくなります。使用頻度が多い事を考えると”洗浄ブラシ”推奨交換時期は、『半月~1ヶ月』となると考えます。
NCC Column LIST
“洗浄スポンジ”は、ブラシと違い見た目での判断が付きづらいのですが、”歯ブラシ”の交換時期で歯科医師の先生が触れていた細菌の繁殖ではないかと思います。”洗浄スポンジ”は、乾燥が難しい上、利用頻度が多い事や、構造的にスポンジ部の内部に菌が入り込みやすいので、どうしても衛生的に保つことが難しい洗浄アイテムとなるので推奨交換時期は、『2週間~3週間』に一度となると考えます。
この推奨交換時期は、”洗浄スポンジ”や”洗浄ブラシ”を定期的に交換する事で医療機器洗浄の効率向上にるのではないかとのために方が良いと医療機器洗浄アドバイザーから見た意見になります。