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病院が行っている一般排水と感染性排水の処理方法
2024年02月10日暦では、春になり梅の花も各地で満開となっていますが、気温はまだまだ寒い日があり身体の管理が難しい時期です。皆さんは、節分の豆まきをしましたか?歳の数だけ煎り豆を食べるのが厳しい年齢となって来ました。少しだけ節分の話をさせて頂きます。
節分とは、年に4回訪れる立春・立夏・立秋・立冬の前日を指す言葉。しかしいつしか、一年の始まりであり、昔は、正月より大切な日だった様です。その大切にされていた『立春』の前日のみを『節分』と呼ぶようになりました。悪いものを追い出し、縁起のよいものを食べて、新しい年を迎えるための行事だったとの事です。
『節分』は、『立春』の前の日なので立春の日付が動く場合は節分の日付も変わります。実際、過去には2月2日や2月4日だったこともあったようです。
皆さんも新しい年に向けて1年の目標など立てて見てはどうでしょうか
今回のFIクリーン事業部コラムは、少し視点を変えてみて病院の排水に関しての情報提供を行おうと思います。病院全体で見ると中央材料室の排水量は上位に入って来るのではないかと思います。稀に現場様から「施設課からウォッシャーディスインフェクター排水量とpH値を教えて」と言われているけどなぜ?みたいな質問を受ける事があります。
排水量が多い中央材料室ならではだと思うのですが、働かれている方々はあまり興味がないのではないでしょうか。このFIクリーン事業部コラムを読んで頂き頭の隅にでも情報を置いて頂ければ何かあった際に役立つ可能性大です。
病院排水とは何か、病院からは、さまざまな種類の排水が流されています。一般家庭と同様な一般雑排水もありますが、実験系排水・放射性排水・薬品系排水・感染系排水といった病院特有の種類の排水も多いのが現実です。この中で、中央材料部の排水に関係性が高い感染系排水は、病原体の感染・伝播リスクへの対応が必須とも言え殺菌処理、必要に応じて洗浄時の洗浄剤に対するpH対応の中和処理も必要とされています。
NCC Column LIST
病院全体の排水では、多くの種類の排水が流されており、これらの排水を適切に処理するためには、排水の種類あるいは処理タイプごとに分流し、それぞれで必要な処理システムを導入して処理をかけることが求められるが、処理には費用がかかりその財源確保のあり方を考える必要があります。多くの現場様とお付き合いをさせて頂いている中で私の推測ですが、築年数が20年以内ぐらいの病院(新築あるいは建替えを基準に起算)で、病床数が300床を超える病院では、比較的多くの病院で、分流されるようになってきていると思われます。なぜ我々がその事が解るかと言いますと、洗浄剤等を変更した際にpH値やMSDSを施設課に提出・説明を求められる病院様が増えて来つつあり、その際に施設課より現行の感染系排水に関して説明を受けます。一方、築年数が20年を超えるような古い病院や病床数が比較的少ない病院では、分流はあまりされていないように思います。
分流はそれぞれで適切な排水処理を行うためのものであり、分流されていなければ、系統的な排水処理が行われていないのが普通でありますが、分流していなくても、浄化槽レベルであれば、合流排水に対する殺菌処理が行われている場合もある様ですが、やはり分流を行った方が良いと思います。しかし、前項で述べた様に費用の問題もあると思われますので、ウォッシャーディスインフェクターや超音波洗浄装置では、せめてpH値の中和処理を実施し排水を行うと言うプログラム採用など環境配慮を考慮し実施してみてはどうでしょうか?
近年SDGsなども問われる時代です。病院の1エリアでやってもと思わず小さい事からでも始めてみませんか。将来の地球のために!!