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ダメージレス再生の専門家として
2023年08月07日猛暑が続き少し外出をするだけで汗が噴き出て来ます。私が小さい頃は、真夏でもこれほどの気温はなかったと思います。日が落ちると少し涼しい風が吹き家の窓を開けていると心地よささせ感じたのを覚えています。
近年にみる猛暑は、体調も崩すほどの気温になるので皆様も水分を多くとり体調管理に気を付けて元気にこの夏を乗り越えて行って下さい。
今回のコラムでは、NCCが専門特性としてお客さまにも日々お伝えさせて頂いている『ダメージレス再生の専門家』とはど言う事かを簡単に説明を行わさせて頂きます。医療機器を再生する時、洗浄能力も重要なファクターとなりますが、実を言いますと医療機器を再生すると器材にダメージも同時に与えて行きます。 例えば強アルカリ洗浄剤での高温洗浄プログラムでは、ステンレス等のダメージ・アルミニュウムのアルマイト加工(ハード陽極化加工)や表面塗装が剥がれ落ちる現象がありまた、整形器材や電極器材等の焦げ付け汚染物はやすりなどで削り落とす作業を行われている現場も非常に多く見受けられます。
これらのダメージリスクを防ぐ方法は、残留蛋白質の確認と洗剤選択しかないとも言えるのではないでしょうか。
洗浄後に医療器材表面に残留蛋白質が残留すると滅菌不良を発生するだけではなく医療器材の本来の動きを妨げるだけではなく『錆びの』発生も起こし医療器材の寿命を縮める事に繋がります。
この残留蛋白質をコントロールするには、洗浄評価を定期的に実施し最適なプログラムでウォッシャーディスインフェクター・真空超音波洗浄装置が稼働している事を確認する必要があります。この洗浄評価を行う製品は、多くのメーカーから発売されていますので興味のある方や綺麗に洗えているか不安な方は、洗浄評価を一度行って見て下さい。
弊社もPRO1-MICROと言う残留蛋白質を定量化する製品も販売していますので是非おお声かけ頂ければ嬉しいです。次に洗剤選択と言う部分ですが、洗剤は現在使用のウォッシャーディスインフェクターや洗浄スタイルによって洗剤を選択できない現場様もあるかと思います。ただ、ダメージがあるのに汚れ落ちが悪いのみ洗剤は選択できないのは不合理としか言えません。世界を見るとウォッシャーディスインフェクターで強アルカリ洗剤の選択は、市場全体の20%に減少しています。これは汚れ落ちと言うう部分ではなく医療器材のダメージを考えてと言う事の様です。その証拠にマイルド洗浄が行え弱アルカリ酵素洗浄剤の使用は市場全体の80%と増加傾向にあります。
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また、電気手術装置&高周波手術装置電極部洗浄は、蛋白質汚染が変性し強固に固着した汚染物を浸漬のみで除去できないため研磨剤付きスポンジや金属ブラシでのブラッシング作業により医療器材表面ダメージがかなりあると言われています。
これらのダメージは、医療器材の寿命を確実に縮めコスト増を招いています。このダメージに関しては清浄度と同じ位重要な事として捉え改善を行って行く必要があると我々は考えています。この研磨剤付きスポンジや金属ブラシでのブラッシング作業を減らし電気手術装置&高周波手術装置電極部の使用回数を増やす事も可能にする溶剤も新発売しておりますので、興味のある方は、弊社営業担当へご連絡下さい。宜しくお願い致します。