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医療機器洗浄アドバイザーコラム第14弾
2022年04月21日月日の流れは速いもので、私の担当コラムの順番となりました。
中四国エリア担当の川端です。
今回のコラムの題材は『滅菌保証のガイドライン2021』から洗浄評価についての
お話しです。その中でも『日常監視における洗浄評価』の部分についてお話しします。
日常監視における洗浄評価では
①抽出による定量法
②色素染色法
③拭き取り法
④疑似汚染物を用いたテストデバイスでの評価
の4つの方法が挙げられています。これら4つの洗浄評価方法についてですが
①の『抽出による定量法』については現場で市販されていない1%SDS溶液を調製する
必要があり、抽出後の定量を行う機器も現場で用意することはかなりハードルが
高いと思われます。
②の『色素染色法』は現場で簡単に行える方法です。また比色計を用いて半定量値が
得られます。ただ評価を行った器材は再洗浄を行う必要があります。
③の『拭き取り法』は現場で簡単に行える方法で、半定量値を得られます。
また評価を行った器材の再洗浄が必要のないものもあります。
④『疑似汚染物を用いたテストデバイスでの評価』については外部機関に依頼しての
抽出、定量測定を行えば正確な数値を得られます。しかし1回あたりのコストが高く、
測定結果が出るまでも時間を要します。またあくまで疑似血液でのテストであり実際の
器材とは異なります。
また日常監視の洗浄評価を実施するタイミングについては
今回のガイドラインでは『実施施設で判断する』という記述になっており決められていません。
海外のガイドラインでの事例をいくつかご紹介すると
1)イギリスのHTM01-01は3ヶ月間に50回実施(大体2日に1回ペース)
2)APSIC(アジア:シンガポール)は可能であれば毎日、最低でも週1回
3)AAMI(米国医療機器振興協会)は毎日各洗浄毎
4)ISO-15883-5では3ヶ月毎の実施
と明記されています。
所属施設での洗浄評価実施タイミングの参考にして頂ければと思います。今回お話しした話題で弊社の製品でご提案できるものがPRO1-MICRO/MiniProです。
NCC Column LIST
こちらは③拭き取り法に該当する製品で、洗浄後の器材を無菌のペンで拭き取りし、
それをインキュベーター(MiniPro)で60℃で4分培養、その後計測された残留タンパク質量が
レシートとして印刷される、という製品です。
洗浄後4分という速さで結果が出ますし、拭き取りを行った器材も無菌のペンでの拭き取りのため
再洗浄の必要はありません。
ただいまキャンペーン中で無料デモも実施しております。
ホームページからのお問い合わせも可能ですのでご興味があれば是非ご連絡ください。