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医療機器洗浄アドバイザーコラム 第9弾
2021年11月16日関東エリア担当の竹内です。今回は、医療器材表面や洗浄槽の表面トラブル回避と言うテーマでお話をしたいと思います。
近年では、家庭でも食器洗浄機の普及が進み食事後『洗い物』をする事がめっきり少なくなって来ました。それと同時に冬に多く見られた手荒れを防ぐハンドクリームのCMも減ってきたように思います。私が幼いころ、庶民的な食堂のおむすびを食べるとハンドクリームの匂いがしたのを覚えています(笑)
話がそれてしまいました…話を戻します。
家庭で食洗器を使用していると水垢により洗浄槽表面に『石灰現象』が発生し白い“わじみ”で汚くなって行きます。皆さんは、どの様に対応されていますか?食器を綺麗にする装置なので皆さん清掃をされると思います。ネットで食器洗浄機の清掃と検索すると『クエン酸を使おう』と出てきます。『クエン酸?』とは、柑橘類や梅干しなどに含まれる有機化合物で酸性のクエン酸は、アルカリ性の汚れを中和して落とすのが得意です。
このアルカリ性の汚れを落とすのが得意な特徴を生かし食洗器の槽表面に蓄積した水垢や石鹼カスを除去する事が出来ます。
この事例を病院の中央材料部(中央滅菌部)に置き換えて考え見ますと食洗器→ウォッシャーディスインフェクターや超音波洗浄機となります。ウォッシャーディスインフェクターや超音波洗浄機の洗浄槽が『石灰現象』で白くなったり『レインボー現象』で虹色になっていませんか?家の食洗器は、気になるが中央材料部(中央滅菌部)の器具洗浄装置の洗浄槽汚れ・表面変化は「見て見ぬふり」ではダメです。
やはり、綺麗な状態を保つ必要があります。ウォッシャーディスインフェクターや超音波洗浄機の洗浄を綺麗な状態に保つ事や清掃を定期的に行うことは、医療器材を清浄度を保つのと同じ事だと思います。
では、どの様に綺麗に・清潔に保つか?『クエン酸』でも良いのですが、やはり日常業務中に使用するのは限界があります。そこでどの様な方法で?となると思います。そこで今回テーマのポイント!!弊社が2021年7月に新発売をしましたクエン酸ベースのリンス剤『ThermoShield Shine:サーモシールドシャイン』に関してご案内させて頂きます。
リンス剤『ThermoShield Shine:サーモシールドシャイン』は、ウォッシャーディスインフェクターや超音波洗浄の最終工程で使用して頂くリンス剤となります。クエン酸ベースの溶剤となり残留しても安全で、『石灰現象』の発生抑制やレインボー現象の発生抑制を行い洗浄槽だけではなく、洗浄器材表面のクスミや“わじみ”を除去し表面に新品時の輝きを取り戻すことが可能です。
NCC Column LIST
また、乾燥促進機能も有している溶剤となるのでウォッシャーディスインフェクターや超音波洗浄の乾燥時間短縮も行うことが出来るのと酸性でありながら幅広い器材適合性を有しています。
『石灰現象』『レインボー現象』だけではなく『錆び』『器材の稼働不良』などで悩まれている現場の方は、悩みごとに合わせた洗浄剤やリンス剤・潤滑剤・中和剤など様々なご提案が可能ですので、一度ご相談ください。